私たちは、大きな家を見ると「いいなぁ」と思い、毛皮のコートを着ている人を見かけると「うらやましい」とつぶやいてしまいます。
お母さんは忙しいですよね。
朝子供たちを送り出し、パートに走り、帰りにスーパーで目を光らせ、家に帰れば休む間もなくエプロンをして台所に立ちます。そんな時、ふっと思ってしまうんですよね。 「どうして私はこんなに忙しいの、もう少しお父さんの給料が多かったらなぁ」・・なんてね。
これからお話しする事は、少し難しいかも知れませんが聞いて下さいね。
私たちは、目に見える物の中で生活をしています。ですから、どうしても物に執着をしてしまうのは仕方がありません。
多くの人は、大きな家に住み、財産や宝石があれば幸せと感じるでしょう。 又ある人は、社会的地位や名誉が幸せと考えるかも知れません。でもこうした欲望に限りはなく、より一層強くなります。
もっと偉くなりたい・・もしその事だけがあなたを支配しているとしたら、あなたの道は逸れているかも知れません。
地位や名誉は道具であって、真の幸せをもたらすものではありません。なぜなら、財産や名誉は生活の道具であり、心の支えにはならないのです。 あなたには、大きな家も、宝石も無いかも知れません。お父さんは中々偉くなれないかも知れません。でも両親が子供に愛情を注ぎ、お互いにねぎらいの言葉をかける事が出来たら、それはどんな財産よりも宝石よりも輝き、大きな心の支えとなる事でしょう。
そうして、そのような親に育てられた子供は本当の意味の幸せを知るでしょう。