この魂は、何度も生まれて来るけれども、身体を持って生きるのは初めてで最後だから大変。だから、前世と同じ問題が起きたら、私の心はどんな答えを出そうかと頭がいっぱいになる。前世の経験、記憶が、今度こそは同じ問題が来たら超えてみせる。そのような生まれる時の意気込みも何故か薄れてきてしまう。「ヘビには巻かれろ」「うまくやれ」そんな言葉を教えられ、今やこの心は大概の事は笑顔でかわせるようになった。
自分は、大きな夢を持って生きて行くと神様に誓ったのに、生まれてみれば「親に叱られ、夢を見るどころか、親に叱られない様に気を使っている。
でもこの身体は、今回が初めてであり最後。
この身体は心とは違い、とても正直。熱い物は熱い。寒い。甘い 辛い しょっぱい 風の音 冷蔵庫の開く音 パソコンの音 香り 目に映るすべての物がそのままに見える。この身体は後にも先にも生まれることは無いから、神様は嘘が付けない様にしてくれたのかな。